【2615人にアンケート】児童手当はどう使っている?2024年10月以降の拡充についてどう思う?
毎月振り込まれる児童手当をママパパたちがどのように使っているか大調査。最初に使い方を決めておらず有効に使えていないと感じている人や、子どものために有効に使えていると感じている人たちから、たくさんの体験談コメントが集まりました。さらに2024年10月の児童手当の拡充についてもリサーチ。ぜひチェックしてみてください。
今回のテーマは…
児童手当
※記事内の「児童手当の使い道に関するアンケート」についてのデータ・コメントは2024年6月に「ゼクシィBaby」会員1197人が回答したWEB調査によるものです(0カ月~2歳までのお子さんをお持ちのママ)。「児童手当拡充に関するアンケート」についてのデータ・コメントは2024年6月に「ゼクシィBaby」会員2615人が回答したWEB調査によるものです(妊娠中のプレママ、0カ月~2歳までのお子さんをお持ちのママ)。
児童手当の振り込み口座は?
半数以上がパパの口座に。子ども用口座を開設したのは約12%
児童手当の申し込みをした時点で子ども用の口座を用意していない場合、「とりあえず」と父親の口座を登録するケースが多いようです。生まれてすぐに子ども用口座を開設して、児童手当の振り込み先を設定したのは約12%でした。
毎月の児童手当をどう使っている?
約半数のママパパたちが子どもの将来のために貯蓄
貯蓄(子ども) | 51.6% |
生活費 | 12.3% |
子ども服・日用品 | 12.0% |
貯蓄(家族共同) | 8.6% |
保険 | 5.6% |
食費 | 3.0% |
習い事や通信教育など | 1.0% |
子どものおもちゃ | 0.3% |
旅行など余暇費 | 0.1% |
最も多かった回答が、「子どものために貯蓄」。今必要な子ども用品だけでなく子どもの将来のためにお金を貯めていました。次に多かったのは生活費。「親の口座を登録したため生活費と一緒になった」という声が多かったです。
有効に使えていると感じている人は、どう活用している?
学費など使い道が明確だと有効だと感じる傾向
有効に使えていると感じている人は62%、どちらとも言えない29%、有効に使えていないと感じている人は8%という結果に。貯蓄、学費、保険、服、日用品など「子どものため」と決めた用途だと、手当を有効に使えていると感じる人が多いようです。
【貯蓄(子ども)】
子どものための手当なので子どもにとっておきたい。子ども用口座と親の口座とを分けて管理しています。(CAさん)
少し気が早いですが、しっかり貯めておいて、子どもが将来車や高額なものが必要なときの足しにさせたいと夫婦で話しています。(Yママさん)
現在は子どもの口座に貯蓄しています。今後はその預金の一部をNISAで運用していく予定です。(あずまさん)
子どもの資産として投資に回しています。(ミカさん)
【生活費】
特に分けて管理していないので、生活費に。子どものための費用は、児童手当とは別に確保しています。(Mさん)
物価高で、自分たちのお給料じゃ足りず児童手当も使用しています。子どもたちにはいろんなものを食べさせたい!(HARUさん)
【子ども服・日用品】
おむつや幼稚園用品など、子どもにかかる費用に使っています。(ごまたんさん)
子ども服や日用品、習いごとなどを全て児童手当から支払っています。(TTさん)
【貯蓄(家族共同)】
利率の良い私の共済口座に入れて、家族の貯蓄として貯めています。(まりさん)
家族の貯蓄用口座に貯めています。貯蓄の中から子どもの教育費も出せればいいなと思っています。(あやさん)
【保険】
将来の進路選びで困ることがないように、毎月の児童手当は学資保険代に充てています。(レイさん)
2024年10月からの児童手当の拡充は、2人目、3人目以降の後押しになる?
「後押しにならない」と感じる人の方が少し多い
2024年10月から、児童手当の所得制限が撤廃され、支給対象児童の年齢が「中学生(15歳到達後の最初の年度末まで)」から「高校生年代(18歳到達後の最初の年度末まで)」に延長されます。また、第3子以降の手当額(多子加算)も月1万5000円から月3万円に増額されます。この児童手当の拡充が、2人目、3人目の妊娠の後押しになるのか調査しました。
【後押しになる】
家計の問題が、子どもを何人持つかに直結しているから。(みちゃんさん)
やっぱり育児はお金がかかるので、手当てが増えると安心につながります。(あじさいさん)
今まで所得制限で児童手当がもらえませんでしたが、制限が無くなるだけでも大きいです。(すうさん)
【どちらかといえば後押しになる】
拡充がなくても2人目を検討していましたが、所得制限の撤廃や期間の延長があることでより安心して子育てができそうです。(ふくろうさん)
劇的な効果はないけれど、いただけるのであれば将来の学資保険に回せて備えになり、子どもをたくさん産むことへの金銭的不安が多少は軽減されそう。(わかさん)
もらえる金額が増えるのは後押しになるけれど、給料は上がらないのに物価高はハイペースなので悩むところ。(うみさん)
【どちらともいえない】
家庭によって働き方や家計は異なると考えられる為、後押しになるとは判断しづらい。第3子以降からの児童手当が手厚くなった印象があり、2人目を産む直接的な後押しにはならないと思います。(なかさん)
産まれてからの手当は少し増えますが、不妊治療をされている方やつわりが重い方など産む前にもかなりの出費がかさみます。安心して治療を受けられて妊娠が分かった時点での収入の保証などがないと後押しとは言い切れないと思います。(かなちゃんさん)
金銭面では後押しになりますが、体力や仕事、そのほかの環境が整っていないと不安。(ENさん)
高校生まで手当が増え、年6回の支給はありがたいです。ただ、第3子以降増額されたとしてもまかなえないので、安心して2、3人目を産めるという考えには至りません。(あんさん)
【どちらかといえば後押しにならない】
お金をもらえるから産もう!と後押しにはなりません。保育園から呼び出しがあったときの会社の対応、周りの対応がもっと理解ある働きやすい環境になって欲しいです。(はなさん)
2人目までは増額するわけでもないから。(みきさん)
高校生まで拡充は嬉しいけれど、結局3人以上産まないとダメみたいな感じがして嫌。(まーさん)
【後押しにならない】
第2子までであれば今までとそこまで変わらないと思うので。(ななさん)
児童手当はありがたいけど、物価高で「もう1人子どもを」とは思えません。(りこさん)
共働きで、経済状況への不安などから第2子までが限界。第3子を持つことはお金の不安の解決だけでは考えられません。手当だけでなく扶養など制度全体で見直してもらい、仕事との両立ができるような社会にならないと。(いとさん)
この記事のまとめ
使い道や振り込み口座について早い段階から話し合って
子どもが生まれて児童手当の支給が始まるまでに、使い道や振り込み口座を夫婦で話しておかないと、何となく生活費の一部になってしまうことも。毎月の手当てをどのように子どものために使っていきたいか夫婦で相談しましょう。
- 構成・文/
- 竹本紗梨
- イラスト/
- 深川優
将来ひとり立ちする際にまとまった額を渡せるように、子ども用の口座を作って毎月貯蓄しています。(りささん)