わたしが第1子の妊娠に気付いたのは、インフルエンザを連想させるような酷い体調不良がきっかけでした。
それまでも妊娠希望でしたが、自己流の方法では全くかすりもせず、自分の中では病院に行くという選択肢がなかったため、
「子どもがいない人生も…」
と考え始めてちょうど半年が経った頃のことです。
朝起きると、まっすぐ立っていられないほどの酷いめまいがありました。
おまけに胃は痛いし寒気もするし、腰から下が異常に重くてだるいのです。
でも、熱を測っても37度には届かない体温だったので、熱がないなら…とちょっと無理をして仕事に行きました。
季節は3月。
さほど寒くない季節でもエアコンはきちんと動いているというのに、寒気が止まらず、胃痛腹痛に関節痛も酷くなり、さらには頭が重くて頬杖をついていないと自分の頭すら支えられないほど。
これでは仕事にならないと思い、出勤して1時間で早退しました。
一度帰宅してしまうときっともう外に出られないだろう…と思うくらいの体調不良だったので、早退したその足で病院へ。
風邪薬を処方してもらい、夫は出張中で不在だったので、すぐに食べられる最低限の食べ物を…とスーパーに寄って帰宅しました。
帰宅すると、熱は一気に38度台に。
携帯電話を握る握力もなく、当然食欲もなく、その日はトイレに数回起きた程度でそのまま就寝しました。
翌朝起きると、昨日の体調不良が信じられないほど復活していました。
出張から帰宅した主人に、
「本当に具合悪かったの?」
と疑われるほど。
なんだ、インフルエンザじゃなくて重い風邪だったのか、大袈裟だったねーと、その時は夫と笑い話になりました。
それから約半月後の妊娠5週頃、妊娠検査薬が陽性になったときに
「もしかしてあの体調不良は!?」
と気付きました。
そう、考えてみれば、この体調不良は仲良しした日から約10日後。
わたしはやや生理不順なのですが、28日周期で計算してみると、体調不良が起きたのは3週3日頃。
これは着床したことによる体調不良だったのだと確信しました。
その後、2回妊娠・出産しましたが、その2回とも着床したと思われる時期には酷く体調を崩しています。
2回目までは気付きませんでしたが、さすがに3回目は、
「この体調不良はもしや…」
と感づき、やっぱり妊娠していました。
目に見えないほど小さな受精卵の『着床』という出来事が、私の体にこんなにも多大な影響を及ぼすなんて…。
本当にびっくりだなあと今でも感じています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:響(ひびき)
年齢:35歳
子どもの年齢:5歳・3歳・1歳
食べることが大好きだけど、この数年は妊娠・出産・育児に明け暮れていて、ほぼ毎日キッチンで立って食事をしている主婦。毎週末、料理上手の主人がわたしに振舞ってくれる手料理を食べるときが今の楽しみ。いちばん好きな主人の手料理はわさび菜のパスタ。
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