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【医師監修】「出産予定日前後のセックスは陣痛を促す!?」に産婦人科医が解説します

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現在3歳と2歳の子どもを育てる二児Mamaさんは、妊娠中も妊娠前と変わらず旦那さんと夜の仲良しを続けていたそうです。

「早く産まれる可能性があるかも」と、かかりつけ医に言われたのもあり、臨月になる頃からセックスはお預けに…。でも予定日を過ぎても生まれなかったため、久しぶりに旦那さんと仲良ししたら、その直後に陣痛がきたそうです。  

 

二児Mamaさんの投稿記事:妊娠中の夫婦生活。旦那と仲良しはOK?!

 

巷で「出産予定日を過ぎてからセックスすると陣痛が起きやすい」と言われているようですが、本当に陣痛を促進する効果ってあるのでしょうか。

多くの妊婦さんの診察にあたる田園調布オリーブレディースクリニックの杉山先生に、「妊娠中のセックスで気をつけること」から「陣痛を促す効果があるのか」についてなど回答してもらいました。

 

Q:二児Mamaさんは「夜の仲良しは妊娠前とほぼ変わらない回数を行っていました」とありますが、そもそも妊娠中、セックスをしても良いものでしょうか。

 

A:研究では妊娠中にセックスをすることが良いかどうかの明確な結論に至ってはいませんが、流産や早産などの医療的な危険性がなければ、妊娠中のどの時期でもセックスをしてもかまいません。

 

 

Q:妊娠中にセックスをする場合、NGな体位などがあればお教えください。

 

A:妊婦さんが無理をせず快適と感じられる体位なら問題ないでしょう。もし迷ったら、おなかに負担がかからず挿入があまり深くならない側臥位や、女性がペースをコントロールしやすい女性上位がいいかもしれません。

 

 

 

Q:臨月近くにセックスをすると、それが陣痛を起こすきっかけになり、出産が早まることはありますか。

 

A:二児Mamaさんが書いているように巷では「これをすると陣痛が起きやすくなる」というジンクスはいくつかあるようです。出産予定日間近や過ぎてしまった人がセックスをするのもその1つで、俗に「お迎え棒」と言われ、昔から行われてきました。

 

確かに男性器の挿入が腟や子宮頸部への刺激になり、子宮を収縮させるオキシトシンというホルモンの分泌を促すといわれています。さらに、精液の中にはプロスタグランジンというホルモンが多く含まれており、子宮収縮の作用や、産道となる子宮頸部を柔らかくして赤ちゃんが通りやすくする作用を持っています。

 

こういったことから「お迎え棒」の風習があったのでしょうが、医学的に陣痛を促す効果があるかの確証はありません。また予定日を過ぎた場合、診察時に卵膜剥離と呼ばれる子宮と赤ちゃんの包む膜を剥離して刺激するという処置がありますが、セックスではそこまでの効果は期待できないでしょう。

 

 

Q:そのほかに妊娠中にセックスをする場合の注意点などがありましたらお教えください

 

A:精液に含まれるプロスタグランジンが子宮収縮を促すので、妊娠中はコンドームを使用してセックスをしましょう。感染症の予防にもなります。

 

臨月になったら腟内に精液を出したほうが子宮収縮の為には良いように思われますが、精液の中にはさまざまな細菌も含まれています。精液に含まれる細菌が子宮に感染し、絨毛膜羊膜炎になる恐れがあります。

 

赤ちゃんに影響する可能性もあるので、お迎え棒をするときでも必ずコンドームを使用するようにしましょう。

 

妊娠中にセックスをする場合は無理をせず気持ちよさを感じる程度にしましょう。

おなかが張っている、どこかに痛みを感じる場合はすぐに止めるようにしてくださいね。

 

 

 

 

 

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杉山太朗先生

医学博士。田園調布オリーブレディースクリニック院長。

 

2001年信州大学卒業後、東海大学医学部付属病院、東海大学医学部専門診療学系産婦人科講師を経て、2017年に田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。やさしい先生のお人柄とわかりやすくソフトな説明に惹かれ、遠方から通う患者さんも多い。4人のお子さまのパパ。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。