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【医師監修】妊娠中のヘアカラーはOK?パーマは?エクステは?

妊娠中のおしゃれに関する悩み。これまで通りヘアカラーをしていいのか、パーマはどうか、エクステは大丈夫なのか…など、薬剤を使う施術でもあるため妊娠やおなかの赤ちゃんに影響がないのか気になるもの。ここでは妊娠中に美容室で行うヘアカラーやパーマ、エクステなどのおしゃれについて詳しく解説します。

医学博士

宗田 聡先生

広尾レディース院長
茨城県立医療大学客員教授

医学博士。日本産科婦人科学会認定医・指導医。臨床遺伝学認定医・指導医。筑波大学卒業後、筑波大学講師として臨床・研究・教育に従事。その後、米国ニューイングランドメディカルセンター(NEMC)遺伝医学特別研究員、茨城県周産期センター長(筑波大学産婦人科臨床准教授兼任)などを経て、2012年より広尾レディース院長。東京慈恵会医科大学非常勤講師、筑波大大学院非常勤講師などもつとめる。

ヘアカラーやパーマの薬剤が胎児に害があるという報告はなし

体調のよいときを選んで行こう

妊娠中にヘアカラーやパーマ、まつげのエクステなどをしてもよいのか考えてしまう人も多いでしょう。しかしこれらの美容関連の薬剤が、妊娠そのものや胎児に悪い影響を与えたという報告はありません。妊娠中でも身だしなみに気を使い、普段通りおしゃれでいることで気持ちが明るくなれるのなら、体調のよいときを選んで行くとよいでしょう。

こういうときはやめておいたほうが〇

薬剤については問題ないのですがヘアカラーやパーマ、エクステなどは、1~2時間程度かかり長時間同じ姿勢をとることになります。つわりで気分がすぐれないときや、おなかが張っているときなどは施術の最後まで無理をして耐えるのはよくないので避けたほうがいいでしょう。また肌荒れを起こしていたり、肌が敏感になっているときなども薬剤で思わぬかぶれやかゆみを起こすことがあるので注意が必要です。肌の状態が落ち着いてから行くようにしましょう。

妊娠中の美容院は施術中のにおいなどで具合が悪くなる人も

においに敏感な人は注意が必要

ヘアカラーやパーマの薬剤には独特なにおいを持つものがあり、これまでは大丈夫だったはずなのにそのにおいで気分が悪くなる妊婦さんもいます。つわりの症状などでにおいについて敏感になったなと思う人はやめておくか、サロンの人に伝えてにおいの少ない薬剤を使用してもらうのも一つの方法でしょう。

妊娠後期では長時間のあおむけの姿勢に注意

おなかが大きくなると長時間のあおむけがつらくなる

妊娠月数が進んでおなかが大きくなると長時間あおむけの姿勢をとることが苦しくなってきます。これは「仰臥位低血圧症候群」といって大きくなった子宮が脊柱の右側にある下大静脈を圧迫し、低血圧の症状をきたすためで、妊娠中には誰もが経験することです。このため長時間あおむけの姿勢をとるヘッドスパなどは妊娠後期では注意が必要です。

手入れのしやすい髪型に変えることも検討

また、体調次第ではときにはお風呂さえもおぼつかないこともある妊娠中。さらにシャンプー後にドライヤーで乾かすのもつらいときもあるでしょう。ましてや産後の育児が始まると美容院どころではない生活となり、次の美容室は半年後…となってしまうかもしれません。そういったことを考慮して手入れがしやすい髪型に変えることも考えてみましょう。

この記事のまとめ

ヘアカラーやパーマ、エクステなどは妊娠中でもOK

ヘアカラーやパーマ、エクステ等の薬剤が、妊娠や胎児に影響を与えるという報告はありません。体調がよい日を選び、つわりで気分が悪いときやおなかが張るときなどは控えましょう。また、薬剤のにおいで気分が悪くなる妊婦さんもいるのでにおいに敏感な人は注意を。妊娠後期には長時間あおむけの姿勢は避け、思うように美容院に行けない妊娠中~産後に備えて手入れのしやすい髪型に変えておくことも検討してみましょう。

構成・文/
秋田恭子
イラスト/
山村真代