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【NPOファザーリング・ジャパン監修】男性の育休が家族を幸せにする「4つの理由」

妻のおなかがだんだん大きくなって「俺も父親になるのか~」とワクワク! 父親になるの、待ち遠しいですよね。そう、父親になるなら「育休」取らなきゃもったいない! 「育休なんてハードルが高い」と思っている男性に、「パパの育休」が家族を幸せにする理由をお伝えします。

安藤哲也さん

NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事・ファウンダー

出版・書店・IT業界などを経て、2006年に父親の子育て支援・自立支援事業を展開する「NPO法人ファザーリング・ジャパン」を設立。厚生労働省「イクメンプロジェクト」顧問、東京都・子育て応援とうきょう会議実行委員、内閣府・子どもの貧困対策「子供の未来応援国民運動」メンバーなどを歴任。男性の育児を推進するためのセミナーや講演活動のほか、育児についての著書も多数出版している。プライベートでは、二男一女の父親。

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男性が育休を取るとよい4つの理由

2018年10月までの1年間に育児休業を取得した女性の割合は、82.2%。対して同期間の男性の育児休業取得割合は、6.16%。年々男性の取得率は上がってきているものの、100人の内6人しか育児休業を取得していないのが現状です。(※厚生労働省「平成30年度雇用均等基本調査」より)

出産と授乳だけは男性が引き受けることができませんが、逆を言えばそれ以外は男性でもできるということ。男性が育休を取ることで、単に家族の負担を軽くするだけにとどまらず、これからの家族全員の幸福度を上げることができます。具体的な4つのメリットとは?

1.子どもの成長によい

幼い頃から父親が育児に関わっていると、子どもの興味や関心が広がったり、自己肯定感が育まれる傾向があります。父親の育児が子どもの心の安定につながり、思春期を迎えても信頼のある親子関係を築くことができます。

2.夫婦の結びつきが強くなる

男性が育児をすることで「夫婦ふたりでこの子を育てている」というチーム意識がお互いに強まります。育児についての悩みや方向性を夫婦で相談する機会が増え、夫婦の絆が深まります。

3.妻を支えることで、妻の笑顔が生まれる

父親が育休を取ると母親の時間的な余裕が生まれるとともに、精神的にもゆとりができて母親自身が子育てに前向きに。そうすれば母親が笑顔で子どもに接する時間が増え、子どもの情緒にもよい影響があります。

4.自分の人生がもっと豊かになる

仕事とは違ったスキルや視点を身に付けられ、自分自身の人生の幅が広がります。我が子の成長を見守ることで、父親として喜びを感じたり、自分の親にも改めて感謝できるように。育児は思い通りにならないことの連続。その経験が寛容さを学ぶ機会にもつながります。

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育休は休みじゃない!父親の心得

男性が育休を取得することはよいのですが、ただ仕事を休んで家にいるだけではNGです。育休は「休業」=業務を休むことであり、「休暇」=休んでゆっくりすることではありません。ふたりで力を合わせて育児をするには、父親の心得をしっかり胸に刻むことが大切。育休を取るなら以下の3つを心掛けましょう。

1.自分のことは全て自分でやる!

食事や洗濯など自分の身の回りのことは自分でするのが大人の鉄則。赤ちゃんの世話は引き受けるけど、自分の食事は妻に作ってもらうのでは本末転倒。家事全般を今まで妻に任せがちだった人は、この機会に改めましょう。

2.手伝うのはではなくシェアを

「家族サービス」「手伝おうか?」というフレーズは、妻がキレるNGワード。自分自身が育児の責任者という自覚を持ちましょう。そのためにはまず、家のどこに何があるかを把握し、自分を妻と同じ情報量にアップデートしておくことが必要です。

3.質より量!がむしゃらに動く!

赤ちゃんの世話がはじめてなのは父親も母親も同じ。育児は向き不向きではなく慣れの問題です。おむつ替え、寝かし付け、ミルクを飲ませる、沐浴、育児日記を付けるetc.とにかく手を動かし回数をこなすことで、必ず上達します。

この記事のまとめ

男性が育休を取って、家族の絆を深めよう

子どもが生まれてはじめての育児はわからないことだらけの連続です。妻だけに育児を任せるのではなく、ふたりの子をふたりの手で育てることで、夫婦の結束力は高まります。仕事で手一杯の自分自身を、家族ファーストにシフトしてみませんか?

構成・文/
稲垣幸子
イラスト/
itabamoe