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【助産師監修】里帰り出産、いつから、なにする? ママのやることリスト

里帰り出産をするなら、いつ頃から、どんな準備をしておくといいのでしょうか?不在中の夫とのコミュニケーション、実家との関係などについても、何に気を付けるとよいのでしょう?助産師の水村さんに教えていただきました。

監修医師

水村友香さん

日本赤十字社医療センター
分娩室・MFICU 助産師

小児科病棟、産後病棟、看護部での研修担当を経て、現在は分娩室・MFICUで勤務している。

妊娠5カ月頃までに出産する産院を決める

紹介状を持って里帰り先の病院を受診

里帰り出産をすると決めたら、早めに産院を探して予約しましょう。地域によっては分娩を扱う施設が少なく、産院の選択肢があまりない場合もあります。地元の評判など、先輩ママのクチコミもチェック。安定期に入ったら普段通っている産院に紹介状をもらい、1度帰省して、里帰り先の産院を受診しましょう。その際にいつまでに転院をした方が良いか確認が必要です。

妊婦健診助成について確認しておく

妊婦健診に使える助成券は、住んでいる地域か近郊でないと使えないことがほとんどです。里帰り先ではいったん費用を立て替え、産後、自分の住んでいる地域に戻って手続きをして返金してもらう必要があります。里帰り先の診察でかかった費用はしっかり領収書を保管して、申請のための書類も取り寄せておきましょう。

妊娠8カ月頃までに留守中のことを引き継ぎする

自分が担当していた家事をリスト化する

里帰り出産をすると、産前2カ月くらい、産後1カ月くらい、合わせて3カ月くらい家をあける可能性があります。長い留守の間に夫が困らないように、普段、自分が担当していた家事などを引き継ぎましょう。赤ちゃんが生まれた後のママは育児でさらに忙しくなるので、産後の家事分担についても、一緒に相談しておくと後が安心です。

家賃や光熱費の支払いも忘れずに

家賃や光熱費の支払いを、夫の口座引き落としやカード払いにしているなら問題ありませんが、これまで、振り込みで支払いをしていた場合は、夫にその作業を引き継ぎましょう。うっかり滞納して、電気やガスなどが止まらないようにご注意を。また、ゴミ出し日は可燃ゴミ、不燃ゴミなど種類によって曜日が違うことが多いので、もし夫が把握していないなら引き継ぎます。

里帰り出産の帰省は、34週頃までにする

産院の方針や飛行機に乗れる時期を確認

いつまでに里帰りした方がよいかは、産院によって方針が違うので、里帰り先の産院に確認しましょう。実家が遠方で、飛行機で帰省する場合には、航空会社によって妊婦さんが乗ってよい週数に制限があったり、診断書が必要だったりするので、あらかじめ確認しておきましょう。ギリギリすぎると、医師の同伴が必要などの条件がつくので、飛行機に乗るのなら、妊娠32〜34週くらいまでに帰省することをおすすめします。

里帰り先でママ&赤ちゃんのスペースを確保

実家へ帰ったら、ママと赤ちゃんが過ごせるコーナーをつくりましょう。日中も赤ちゃんに目が届きやすく、家族で赤ちゃんを見守れる場所がよいでしょう。ベビーベッドやベビー布団、ベビーバス、授乳グッズなど、自宅へ戻るまでに必要なお世話グッズも揃えます。

コラム

里帰り中の実家での家事分担も決めておこう

実家に帰ると、つい甘えてゴロゴロしがち。油断して一気に体重が増加する心配もあります。お母さんがまだ働いていたり、趣味でおでかけすることもあるでしょうから、体調に問題なければ家事も手伝いましょう。お互いに気を使わなくてよいように、家事の役割分担や、夫が泊まりに来たときはどうするかなどを、あらかじめ相談しておきましょう。

1カ月健診で母子共にOKなら帰宅準備

1カ月健診の受診先について確認する

産後の1カ月健診の費用は、自治体の補助券がある場合もありますが、里帰り先では使えません。妊婦健診費用と同様に、いったん全額自己負担し、自宅に戻り居住地の自治体に申し出ると、返金してもらえます。領収書のコピーなど必要書類を準備しましょう。詳細は受診先にご確認ください。

自宅にある育児グッズの不足分を手配

1カ月健診でママの体の回復が確認され、赤ちゃんもおでかけOKになったら、そろそろ自宅へ戻る準備を始めましょう。パパも赤ちゃんに会えることを首を長くして待っていることでしょう。ベビーベッドや布団など、里帰り先から自宅へ送るものと、実家に置いたままにして自宅で別途購入した方がよいものを整理します。頻繁に里帰りする人は、両方にある方が便利な場合もあります。予算や置き場所なども考えて検討しましょう。

コラム

里帰り先で使えなかった妊婦健診費用助成の手続きの準備をする

里帰り先で使えなかった妊婦健診受診票は、出産後1年以内に居住地の自治体に申し出ると、実費(金額上限あり)が返金されます。産後はバタバタと忙しくなるので、妊娠中に必要書類を準備しておきましょう。

この記事のまとめ

しっかり準備して目と手がたくさんある里帰りを満喫

産後の体力回復期に実家のサポートを受けられる里帰り出産は、家事を任せて赤ちゃんのお世話に専念することができます。働く妊婦さんは産休から里帰りまで時間がなくて慌ただしいかもしれませんが、計画的に自宅と実家での準備を進めていきましょう。サポートをしてくれるご両親への感謝も忘れないでくださいね。

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構成・文/
江頭恵子
イラスト/
スギサキメグミ

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