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【医師監修】妊娠29週(妊娠8ヶ月:妊娠後期)

2020-04-23

妊娠29週の赤ちゃんの様子

おなかの外での生活に適合できるよう、脂肪や免疫をつけている時期

29週のエコー写真。足が目の前に。赤ちゃんのからだはとてもやわらかいので、こんなポーズでも平気です画像提供:丸茂レディースクリニック

肺の機能が急速に発達しています。今はたくさんの数の空気を取り込む袋(肺胞)とそれらを取り囲む血管ができてきているところ。生まれてから酸素と二酸化炭素を交換できるよう準備を進めているのです 。おなかの外でも生きていけるよう、懸命に成長しています。

皮下脂肪がさらに増えて、からだの表面でも胎脂の厚みが増しています。髪の毛が伸びてきました。 とは言っても、髪の毛の生え方は遺伝的な要素によって変わる ので、生まれたときの量や長さはまちまちです。生まれたときからふさふさと生えている赤ちゃんもいれば、やわらかな産毛程度の赤ちゃんもいます。

監修医師

丸茂 元三先生

産婦人科医
丸茂レディースクリニック 院長

産婦人科専門医、超音波専門医。東京大学医学部附属病院産婦人科 助手等を経て、板橋中央総合病院産婦人科 医長ののち、2013年9月 丸茂レディースクリニック開設。

妊婦29週のママの体の変化とアドバイス

早産の傾向があると
言われたらどうする?

正期産となる満37週を待たず、22週以降37週未満で生まれてしまうことが早産です。特に34週未満で生まれた赤ちゃんは合併症のリスクがあり、NICU(新生児集中治療室)への入院が必要になることもあるため、1日でも長くおなかの中で赤ちゃんを育て、早産を防ぐことが大切です。

早期発見で原因を特定すれば、早産は防止できます。まず妊婦健診を必ず受けましょう。

健診で必要な検査を受けていれば、早産の兆候を見逃さず予防することができます。そして、普段からおなかの張りや下腹部痛には気を付けて、いつもと違う症状があれば、すぐに病院で診察を受けましょう。

★こんな症状なら医師に相談を
・ほんの少し出血がある
・おなかが張って下腹部が痛む
・おりものが多くなった
・赤ちゃんの動きが鈍い
・水のようなものが流れる

予定日を迎えるまであと3ヶ月、赤ちゃんがおなかでしっかり育っていけるよう気を付けていきましょう。

監修医師

林 聡先生

産婦人科医
東京マザーズクリニック 院長

産婦人科専門医、臨床遺伝専門医、超音波専門医、周産期(母体・胎児)専門医。国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科 医長ののち、2012年1月より 東京マザーズクリニック院長に就任。

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