これからママになる読者のみなさまへ向け、素敵な先輩たちからのメッセージが届きました。一人目はTVでのタレント業だけでなく自身のYouTubeチャンネルでも大活躍中、’22年10月に待望の3人目を出産したSHELLYさん。「自分らしくママを楽しむには?」のエピソードには、ヒントがいっぱい!ママになるまでの時間が、楽しみでワクワクする日々になりますように。そんな思いを込めてお届けします。
ママって急になれるもんじゃないんです
だから、無理して変わろうとしなくて大丈夫!
1人目の子を産んですぐの頃、TVや雑誌のインタビューで、急に「母としてどう思いますか?」「ママ目線でお願いします」と言われるようになったのがすごく違和感で「え?出産した途端に、自分を変えなきゃいけないの?」「私自身は何も変わってないのに……」と思ったことも。しかも私の場合、産んだ瞬間がドラマチックでもなければ、溢れんばかりの感動も特になく「あ、産んだんだね」とすごく冷静で(笑)。当時、姉が「出産って感動できる人もいるけど、全員がそうじゃないんだよ。私は全然感動とかなかったよ」と言ってくれたことで、本当に心が救われたんです。もちろん、産んだ瞬間に大きな喜びを感じられるのは羨ましいなって思ったこともありましたよ。でもそうじゃなくたって全然大丈夫!産んですぐ「ママになった」という自覚が生まれなくても、後からじわじわと沸き起こってくるものだから、すぐに「ママにならなきゃ」「変わらなきゃ!」とは必ずしも思わなくていいんだよってことは伝えたいですね。
ママって100人いたら100通りのなり方があるもの。だから世間一般のイメージや、誰かの作ったドラマのママ像なんかにとらわれず、自分だけの私らしいプロセスでゆっくりとママになればいい。変わる人もいれば変わらない人もいる。ママに「こうあるべき」なんてない。今はそう思えるようになりました。
子育ての楽しさはじわじわ系
日に日に幸せが増えていく感じなんです
私の場合、新生児期はただただ、その存在が「かわいいな」と思うだけでしたが、2カ月くらいになると私のことを目で探すようになったり、急にギュッと指を掴んできたり、徐々にリアクションをしてくれるようになることで、成長の喜びやママである実感も湧いてきました。私にとっての子育てって、日が経つにつれてだんだん楽しくなってくるもの。少し大きくなってくると喋れるようになってくるからさらに楽しいんですよ。「ママーー会いたかったよー愛してるよー!」って思いっきり抱きついてくるときとか、あぁ私って愛されてるなぁ、ママの存在だけでこんなに笑顔になってくれるんだなぁって実感できて、最高に幸せな気持ちになれるしオキシトシンが出まくります♡ 子育てって思い通りにいくことなんてほとんどないし、真っ暗闇も絶望も大変なこともたくさんあるけれど、「世界って素晴らしい!」って本気で思えるくらいの喜びもあって、ほかで得られる喜びの何十倍!キラキラピンクの瞬間!がたくさん。だから子育てって本当に最悪で最高すぎるんです。
SHELLY的ママライフの楽しみ方
01.子どもを通して世界を見て
自分のキャパを広げる
出産・育児を経験したことで一番変わったのは、自分の視野や興味の範囲が広がったこと。私の場合は、人やものごとを見る解像度が一気に上がって、世の中に起きていることが気になるようにもなりましたね。子どもを通して世界を見ると「ここはもっとこうしたい!」「今のこの現状を変えたい」という想いがどんどん湧き出して、やりたいことや活力もUP。元々ジェンダーや性教育の問題には興味がありましたが、YouTubeで自ら発信しようと思ったのも、子どもができたからっていうのも大きいんです。「誰もやらないなら自分で発信の場を作っちゃおう!」と動けたのは、子どもを通して成長させてもらったからなんですよね。おかげで今は、仕事もさらに楽しくなってやりがいも数倍に。「自分のキャパが広がるってこんなに楽しいんだ」と新たな自分の可能性を楽しんでいます。
02.自分のコップをなみなみにして
愛を注げる私でいる
人って自分の心が満たされていないと、誰かに優しくしたり愛することが難しいと思うんです。だからまず自分を愛してほしい!頼れるものは頼って全然OKだから、悩みは抱え込まないで。ほら、飛行機に乗ると機内アナウンスで「酸素マスクが下りてきたら、まず親が先に着けてください」って言われるじゃないですか?まさに子育ても一緒!ママの心と体の状態が健康じゃないと、子どもを守れないですよね。だからママが自分自身をケアすることが大事だってことはわかっていてほしい。私は、悩んだら内容によって相談する人を変えるくらい色んな人に話を聞いてもらうこともするし、セラピーでカウンセリングを受けるときもあります。プロに頼ることも一つの選択肢として持っておくのもいいと思います。
単純に家事に疲れたら、ちょっとくらい手を抜くのだって私は全然あり。うちは週に1回くらい最低限のことをお願いしてるんですが、家がきれいだと心に余裕が生まれるから、それだけで大分子どもに優しくなれますよ。ごはんだって「手作りじゃないとかわいそうかも……」「子どものために栄養バランスがよいものを手作りしなきゃ」って大人が勝手に決めすぎているだけで、子どもからしたらママが笑顔なのが一番じゃないですか?私の場合は疲れていたら、冷凍食品やファストフード、コンビニに頼ります。あえてスペシャル感を出して「なんと~?今日の夕飯は……ピザでーーす!」って盛り上がれば、子どもたちだって大喜び。いっぱいいっぱいになってがんばらなくたっていい、自分をいたわって甘やかして。ママがハッピーなのが家族にとっても一番幸せなことです。
03.無償の愛はないから
お互い感情表現はしっかり
愛情を注いだ相手から愛情が返ってくると人ってうれしいじゃないですか。それってママだって同じですよね。私は“無償の愛”はないと思っているので、やっぱり子どもたちのいい反応があるからこそ子育てをがんばれる。だからうちでは「愛してる」「大好き」「楽しい」など感情をしっかり伝えることを大事にしています。
日本人ってどうしても愛情表現やリアクションをするのが恥ずかしいって人多いですよね。私も日本で生まれ育っていて家族も愛情表現するタイプではなかったので、照れがあったころもありました。でも意識してちょっとオーバーにすると不思議なもので慣れます!愛情もポジティブな気持ちも言葉にしないと伝わらないから、みんなで伝えあえばそれだけで幸せな気持ちになれるんですよね。おかげでうちの子どもたちは、小さなことでも「ウェーーイ!」って大喜びできるリアクションキッズに育ちました(笑)。私も子どもたちが喜んでくれると本当にうれしいから、お互いが幸せになれていいことしかない!リアクション大きめの家族ってめっちゃ楽しいですよ。
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SHELLYさんへのママライフ
一問一答Question
Q.最近あったうれしいことは?
妊娠中は子どもたちが「コーヒーはダメだよ」とか「辛いごはんはダメだよー」っていろいろと優しくしてくれるんです。「ママの面倒みてあげなきゃ!」ってふたりともお姉ちゃんになるっていう自覚を持って私に接してくれてることにキュンとしました。ふたりともいつのまにかしっかり成長してて、大人が思ってるほど子どもじゃない。そんな成長した姿が見れたのは、めちゃくちゃうれしかったですね。
Q.子育て中の息抜きは?
今はまだできないのですが、子どもたちが寝たあとに飲むお酒が、最高の息抜きでしたね。これをつまみにして、あのワイン飲もうかなって考えている時間も楽しいし、飲みながら海外ドラマを見るのが至福のひと時。あとは友達と会って話す時間かな。特に子どもが小さいときは、話が通じる人とゆっくり大人同士の会話をするのが最高の息抜きでした。
Q.お仕事のことはどう伝えてる?
私の仕事に関しては「ママは大事なことや楽しいことをみんなに伝えるのが目的の仕事をしているんだよ」とだけ伝えていたのですが、先日公園でお友達に「うちのママYouTuberなんだよ」って言ってたので、娘の中では私はYouTuberなのかも(笑)。仕事に関することで気を付けていたのは、仕事でごめんねってことは絶対言わないこと。少しの間離れるのは寂しいけど、「仕事はうれしいものだよ」「ママは仕事が好きだよ」というメッセージは明確にして、仕事に対してネガティブな感情を持たないように気を付けてますね。将来娘も自分の仕事について考えるようになると思うので、生き生き楽しそうに働いてる大人の姿を見せるのは大事なことだなって思ってます。
PROFILE
SHELLY /シェリー
数多くのTV、イベント司会などで活躍するかたわら、性教育YouTubeチャンネル『SHELLYのお風呂場』を立ち上げ大人気チャンネルに。現在は6歳、4歳の姉妹の母で、’22年10月に待望の第3子を出産。
- 撮影/
- 杉江拓哉
- 構成・文/
- 滝 紀子
- スタイリング/
- 野田さやか
- ヘアメイク/
- 盛田菜生
※記事内容は、2022年9月取材時点のものです。