妊娠した当時、私はパートをしていました。
職種は伏せますが、移動は階段しかなく、一日に何度も何度も階段を往復することもあるような仕事内容でした。
妊娠した体でずっと続けられる仕事ではないと感じていたので、妊娠三ヶ月に入る前には上司に伝えました。
次の方が見つかったら辞めさせて頂く予定にして、募集をかけて頂きました。
上司の方は娘さんと私の年が近かったので、「良かった良かった!」と、とても喜んでくださって私も嬉しかったのを覚えています。
周りの同僚の方もみんな祝福してくださり、体力を使う仕事部分は違う仕事をまわしてくださったり配慮して頂きました。
しかし、なかなか次の方が決まらなかったのです。
上司は「いざとなったら本社から呼ぶから大丈夫。○日で辞めることに決めよう。」と仰ってくださったのですが、私は不安を募らせました。
というのも、私のことを娘のように思ってくださっていた年配の女性スタッフが居たのですが、その方の態度が日に日に変わってきたのです。
「まだ次が決まってない。あなたみたいに出来るようになるまでは4年かかるのに。」
「はやく決まらないと、あなたが困るわよねえ。」と、仕事中に自分の持ち場を離れてまで私に伝えに来たり…。
また、私が辞めた後、後任の方に仕事を教えなくてはいけませんが、「私は私の仕事で手一杯です、教えるとかできません。みんなはどう思う?」と宣言されたときは、かなり心にズンッときました。
そもそも、私が入った時にはそのAさんも教えてくださったので、そんなことを言われるのは、確実に私に対するイヤミだと感じたからです。
最終的には休憩時に
「私が妊娠した頃は、8か月まで働いた。あなたもできるわ。続けなさい。」
と、みんなの前で言われてしまいました。
すぐに周りの方が、「無理無理、この仕事はしんどいですよ。」と笑い話にしてくださったのですが、内心は「他の方も同じように感じていらっしゃるのでは…。」とハラハラしました。
そのすぐ後に、上司や他の方が私の持ち場に来られて
「Aさんの言うことは気にしないで、○日で辞めるので大丈夫だからね。」と言って下さってホッとしました。
翌日には当のAさんも、
「昨日はあんなふうに言ったけど、やっぱり早く休んだ方が良いわね。」と言って下さいました。
「あなたのことを自分の娘みたいに思ってるから、ついね…しっかり働けるうちは働いた方が良いと思っちゃって…。」
「ありがとうございます。」
「でも、あなたも結構な年だものね。」
「うっ」
当時の私、三十六歳…。
ちなみにきちんと私が辞める前には後任の方が決まって、安心して辞めることが出来ました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ゆうひまほ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:1歳
36歳で妊娠出産、現在元気いっぱいな一歳男児を必死で育てています。広島を愛するアニソンヲタなミーハー主婦。
イラストだけでなく、手芸やDIYも好きな、「なんでもとりあえず自分でやってみる」派です。現在はそれらに没頭する時間が無いのが悩み。
ブログ:よいやさのゆっちサン
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