【医師監修】妊娠6週(妊娠2ヶ月:妊娠初期)
妊娠6週の赤ちゃんの様子
動き始めた心臓のようすが
超音波で確認できるように
胎芽は、くびれのない形からしだいにアルファベットのCのような体勢になり、週の後半には頭の部分がわかるようになってきて、目や耳となる部分はくぼみも見られるように。そうして徐々に「たつのおとしご」のような姿になっていきます。超音波でも、胎囊の中に小さな胎芽が見えるようになります。
先週の1週間で発達した心臓は超音波検査でいよいよ拍動が確認できるようになります。頭からおしりまでの長さは5~9mmくらいでまだまだ小さなからだですが、その心拍数は大人よりも速く、毎分100回以上にもなります。拍動はこれから先、妊娠9週まではどんどん速くなっていきます。
からだから手がつき出てきますが、まだ指らしきものは見られません。足は手に比べてできるのは少し先になりますが、突起のようなものが現れ始めています。頭部も、眼や耳、あごなどがどの場所かわかるようになってきて、かわいい顔がつくられていきます。眼はまだ顔の横のほうについていますが、これから徐々に前のほうへと移動していきます。
監修医師
丸茂 元三先生
産婦人科医
丸茂レディースクリニック 院長
産婦人科専門医、超音波専門医。東京大学医学部附属病院産婦人科 助手等を経て、板橋中央総合病院産婦人科 医長ののち、2013年9月 丸茂レディースクリニック開設。
妊婦6週のママの体の変化とアドバイス
普段なら平気なのに
妊娠してから疲れやすい…
いつもよりもずっしりと重い疲労感や我慢できない眠気…。今この時期、毎日のように実感している方も多いでしょう。これは妊婦さんのからだの中で、妊娠によってホルモンバランスが劇的に変化しているからです。
例えば乳房がチクチク痛んだり、張っているように感じたりするのはホルモンの働きによるものです。これから産後の授乳にむけて乳腺が発達し、血流も増えていきます。子宮の成長もホルモンの分泌によって促され、妊娠前と比べてすでにひとまわり大きくなっています。一方、ホルモンの影響で食欲不振や便秘になりやすい傾向も。水分や繊維質を多く摂って予防していきましょう。
これから出産に向けて、赤ちゃんが順調に育つように妊婦さんのからだも変化していきます。疲れを感じたら無理をせず、休息をとるようにしましょう。
監修医師
林 聡先生
産婦人科医
東京マザーズクリニック 院長
産婦人科専門医、臨床遺伝専門医、超音波専門医、周産期(母体・胎児)専門医。国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科 医長ののち、2012年1月より 東京マザーズクリニック院長に就任。