【医師監修】妊娠9週(妊娠3ヶ月:妊娠初期)
妊娠9週の赤ちゃんの様子
目や鼻、口、耳ができてかわいい顔に
しっぽもなくなり人間らしく
今週1週間で、頭からお尻までの長さが約3㎝までになります。この週前後は、赤ちゃんの発育に大きい・小さいといった個人差が少ないので、最後の生理日がいつだったかわからない人や生理不順だった人でも、赤ちゃんの大きさから出産予定日が推測できます。
小さいながらも、人としてのすがたがほぼ完成形となってきた赤ちゃん。かわいい目や鼻、口、耳といった顔のパーツもできてきましたが、機能はまだまだこれからです。心拍数は1分間に170~180回と、最も早くなります。ママはだいたい1分間に65~75回くらいなので、2倍以上の速さで動いていることになります。
今週から外性器がつくられ、週の終わり頃にはお尻にあったしっぽのようなものも消えてなくなります。
監修医師
丸茂 元三先生
産婦人科医
丸茂レディースクリニック 院長
産婦人科専門医、超音波専門医。東京大学医学部附属病院産婦人科 助手等を経て、板橋中央総合病院産婦人科 医長ののち、2013年9月 丸茂レディースクリニック開設。
妊婦9週のママの体の変化とアドバイス
出産はどこでする?産院選びはお早目に
妊娠が判明したら、産院の情報収集を始めましょう。今、妊婦健診を受けている病院だから、家から近いから、という理由だけでなく、自分が安心して出産できる産院を探してみましょう。また、お里帰りのお産もひとつの選択肢です。
大切なのは、お産について自分の望む条件が何かを考えてみること。具体的なバースプランがある人はもちろん、例えば無痛分娩がしたい、なるべく自然なお産がよい、アットホームな施設やスタッフがよい、個室がよい、不安が多いので緊急事態にも対応できる施設がよい、など思いつくことを挙げてみましょう。また、健康上の問題があったり、いくつかのリスクがあったりする場合は、必ずしも希望の施設で産めるとは限りません。
人気のある産院やベッド数の少ない産院では、「分娩予約」が早めに必要なところもあります。どこでどんな風に産みたいのか、早めに考え始めることが大切です。
監修医師
林 聡先生
産婦人科医
東京マザーズクリニック 院長
産婦人科専門医、臨床遺伝専門医、超音波専門医、周産期(母体・胎児)専門医。国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科 医長ののち、2012年1月より 東京マザーズクリニック院長に就任。