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【医師監修】妊娠39週(妊娠10ヶ月:妊娠後期)

2020-04-23

妊娠39週の赤ちゃんの様子

赤ちゃんの生まれる力を信じて
会える日を楽しみに

39週のエコー写真。いつ生まれようかな、と考えているところなのかもしれません。かわいいお顔に触れられる日まであと少し画像提供:丸茂レディースクリニック

身長は50cm、体重は約3000gになります。赤ちゃんの体脂肪率は約15%にまで増えました。おなかのなかで赤ちゃんの肌を守っていた胎脂と呼ばれるクリームはほとんど消えてなくなっています。

赤ちゃんは、子宮から出てくるとき、最初にママの横のほうを向いて、産道を最小限の大きさで通るようにあごを引き、次に自分の顔をママの背中に向けます。ママが分娩台の上であおむけで産むなら、赤ちゃんはうつぶせになる格好です。頭が出たら今度は顔をあげて、再びママの横を向き、肩を出したら後はするりと全身が出てきます。赤ちゃんは誰からも教わっていないのに、太古の昔から、この「回旋」と呼ばれる動きを、自分で上手にできるのです。赤ちゃんの生まれる力を信じて最後までがんばりましょう。

監修医師

丸茂 元三先生

産婦人科医
丸茂レディースクリニック 院長

産婦人科専門医、超音波専門医。東京大学医学部附属病院産婦人科 助手等を経て、板橋中央総合病院産婦人科 医長ののち、2013年9月 丸茂レディースクリニック開設。

妊婦39週のママの体の変化とアドバイス

出産しても体重はそんなに
すぐには戻らない

出産した芸能人などによる「産後1カ月で体重が元通り」とか「産後2カ月で体型を戻した」というような体験談が、ブログやSNS、雑誌などで紹介されることがありますが、特殊な例だと思って。

まず出産直後は、赤ちゃんの体重と、羊水や胎盤などの分を合わせて、5~6kg程度しか減りません。退院のときに着る服も、マタニティウェアのほうが無理はないでしょう。

ママは母乳を体内に蓄えているので、体重は産後6~8カ月くらいかけてゆるやかに戻るのが普通です。それよりも早いペースで減ってしまったなら、からだに無理がかかっている可能性も。産後は母乳の分泌のために十分な栄養が必要で、もしも足りていなければ、ママが貧血になったり、カルシウム不足になったり、赤ちゃんの栄養が十分に与えられていないという恐れもあります。無理なダイエットは禁物です。

監修医師

海老根 真由美先生

産婦人科医
白金高輪海老根ウィメンズクリニック 院長

産婦人科専門医。2013年 産婦人科、婦人科、助産師の外来を中心とした白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開設。

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