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【医師監修】妊娠34週(妊娠9ヶ月:妊娠後期)

2020-04-23

妊娠34週の赤ちゃんの様子

将来の肺呼吸の準備がどんどん進行中。寝たり起きたりしながら成長している

34週のエコー写真。薄目を開けている赤ちゃん。羊水は涙と同じ塩分濃度なので、目を開けても赤ちゃんの目が痛くなることはありません画像提供:丸茂レディースクリニック

おなかの中では、酸素はへその緒を通じてママから受け取っていますが、ずいぶん肺の機能が成熟してきて、将来の肺呼吸への準備が整ってきました。消化器や循環器(心臓から血管、リンパ管など)などもほぼ出来上がりです。

赤ちゃんはおなかのなかで寝たり、起きたり、を20分おきに繰り返しています。そのため、心拍数も寝ているときはゆっくりで、起きているときは少し早くなっています。また、胎動で動いているときにも早くなります。

骨格はできていますが、骨はすき間が多く、関節も柔軟な状態です。そのほうが狭い産道をくぐりぬけるのに適しているからです。骨は生まれてからさらに固くなっていきます。

監修医師

丸茂 元三先生

産婦人科医
丸茂レディースクリニック 院長

産婦人科専門医、超音波専門医。東京大学医学部附属病院産婦人科 助手等を経て、板橋中央総合病院産婦人科 医長ののち、2013年9月 丸茂レディースクリニック開設。

妊婦34週のママの体の変化とアドバイス

おなかの張りを
前よりも頻繁に感じます

今頃の時期から出産までは、からだがお産に向けての準備をしていることもあって、おなかの張りは回数や強さを増します。 日常的な張りには、子宮を支える靱帯が引っ張られたり、胎動に刺激されたりして起こる生理的なものや、妊婦さんが無理をしてしまったときに起こるものがあります。いずれも張りを感じたら無理をせず、横になってしばらくからだを休めましょう。そのまま自然に治まれば心配ありません。

心配なのは、陣痛~早産につながる張り・痛みです。しばらく休んでも治まらなかったり、張りや痛みの間隔が短く周期的になっていったりする場合は要注意。例えば1時間に5~6回も訪れるような張りなら陣痛が起こっている可能性が高いので、すぐに産院に連絡しましょう。また、いつもとは違う強い痛みや出血をともなう場合は、常位胎盤早期剥離の可能性も。突然胎盤がはがれ、母子共に危険な状態なので、早急に病院で受診してください。

監修医師

林 聡先生

産婦人科医
東京マザーズクリニック 院長

産婦人科専門医、臨床遺伝専門医、超音波専門医、周産期(母体・胎児)専門医。国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科 医長ののち、2012年1月より 東京マザーズクリニック院長に就任。

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