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【医師監修】妊娠35週(妊娠9ヶ月:妊娠後期)

2020-04-23

妊娠35週の赤ちゃんの様子

顔の筋肉が細かく動くように表情豊かに。かわいすぎるほほ笑みが見られるのはもうすぐ

35週のエコー写真。口をすぼめて舌を出しています画像提供:丸茂レディースクリニック

身長は約45cm、体重は2300gを超えるほどになります。 4D超音波診断装置では表情がよりはっきりと観察される頃です。ほほえんだり、しかめっ面をしていたりする姿が映し出されます。新生児の赤ちゃんがほほ笑む姿は「新生児微笑」と言う呼び名でよく知られていますが、本当はおなかのなかでもう始まっているのです。このかわいすぎるほほ笑みが実際に見られるのはもう間近です。

赤ちゃんの脂肪はさらに増えていきます。赤ちゃんの体脂肪率は今8%程度。生後1~2日の赤ちゃんは、まだ哺乳力も弱くて、1回におっぱいを飲む量は30~60ml程度。エネルギーの貯蔵庫である脂肪を今、しっかりと蓄えようとしています。

監修医師

丸茂 元三先生

産婦人科医
丸茂レディースクリニック 院長

産婦人科専門医、超音波専門医。東京大学医学部附属病院産婦人科 助手等を経て、板橋中央総合病院産婦人科 医長ののち、2013年9月 丸茂レディースクリニック開設。

妊婦35週のママの体の変化とアドバイス

会陰切開が怖い…
「いやだ」ということはできる?

腟と肛門の間にある会陰(えいん)を、出産時に赤ちゃんが出てきやすいように切開することがあります。これがどうしても抵抗があって嫌な場合、「会陰切開をしてほしくない」という希望を伝えることはできます。しかしそれでも、どうしても必要な場合に医療処置として切開が行われることはあります。

一昔前は、一律に会陰切開を行う方針の施設もありましたが、現在はWHOの勧告により、必要なとき以外は行わないことになっています。「必要なとき」とは、会陰が伸びにくい場合や、赤ちゃんの頭が大きくて、会陰が自然に裂けてしまいそうな場合です。もし裂けてしまうと、ときには傷が肛門にまで達し、産後の生活に著しく支障が出ることがあります。そうなるよりは、切開したほうが治りが早く、痛みも早くおさまります。

監修医師

林 聡先生

産婦人科医
東京マザーズクリニック 院長

産婦人科専門医、臨床遺伝専門医、超音波専門医、周産期(母体・胎児)専門医。国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科 医長ののち、2012年1月より 東京マザーズクリニック院長に就任。

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