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【医師監修】妊娠17週(妊娠5ヶ月:妊娠中期)

2020-04-23

妊娠17週の赤ちゃんの様子

赤ちゃんの肌を守る胎脂ができ始め、汗腺もできて肌は少しずつ厚く

17週のエコー写真。指しゃぶりをしているようす画像提供:丸茂レディースクリニック

全身にうぶ毛が生えてきて、皮脂腺が分泌を始めます。この分泌物と、表皮の細胞がはがれ落ちたものが混ざり合ってチーズのような「胎脂」となって、赤ちゃんの肌を覆います。胎脂には、赤ちゃんのやわらかな肌を守り、羊膜とくっついてしまうのを防ぐ働きがあります。

また、汗腺もつくられ始めています。こうした構造を備えながら肌は厚みを増してきて、もう内臓が透けてみえることはありません。爪や髪の毛も少しずつ伸びてきています。

腎臓や膀胱も完成しました。また、少し前から羊水を飲み込んで消化の練習をしています。赤ちゃんからの老廃物は、へその緒と胎盤を通じてママのからだに戻されるため、羊水中におしっこをしても老廃物はなく、きれいな羊水のままです。

監修医師

丸茂 元三先生

産婦人科医
丸茂レディースクリニック 院長

産婦人科専門医、超音波専門医。東京大学医学部附属病院産婦人科 助手等を経て、板橋中央総合病院産婦人科 医長ののち、2013年9月 丸茂レディースクリニック開設。

妊婦17週のママの体の変化とアドバイス

赤ちゃんの健康と安産のため
ゆるやかな体重増加を

つわりで体重が減ってしまった人も少しずつ元通りになってくる頃。これからは栄養を意識してバランスのよい食生活を心がけましょう。

妊娠後期に塩分や糖の摂取を急激に増やしてしまうと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を発症しやすくなったり、微弱陣痛や産後の出血が多くなったりするなど、リスクの高い出産になってしまいます。

・甘いものを空腹時に食べない
・野菜やたんぱく質で胃袋を満たす
・おやつにチョコレートやお菓子を食べない
・パン食よりもごはん食を
・フルーツの摂りすぎに注意

これらのことを心がけて、バランスのよい食事でゆるやかに体重を増やすことは、安産のためにとても大切です。

体重コントロールのコツは、
・週に1度は体重を測る。
・1日に食べたものを記録する。
・食事はよくかんで食べる。
・無理のない程度にからだを動かす。
などが挙げられます。

赤ちゃんの健康と成長を意識して、からだによいものをしっかりと食べることが大切です。この機会によりよい食生活を作っていきましょう。

監修医師

海老根 真由美先生

産婦人科医
白金高輪海老根ウィメンズクリニック 院長

産婦人科専門医。2013年 産婦人科、婦人科、助産師の外来を中心とした白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開設。

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