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産院選び 基礎知識

産院選び 基礎知識

※雑誌「妊すぐ2013年7月号」の記事となり、当時の記事を掲載しています

病院の種類はリスクの程度で決まっている

病院院選びの大前提として、実は厚生労働省で決められた妊娠リスクを測る基準が設けられています。リスクは高・中・低に分けられており、それに合わせて産院も左表のように3種類に分類されています。高年齢、持病あり、などハイリスクの理由は様々です。自治体や産院のHPに妊娠リスク自己評価表がアップされていることも 。

低リスク妊娠・第1次医療施設・診療所・助産院

特徴
地域の産婦人科診療所や、助産師が運営する助産院。医師や助産師が少ないので、顔なじみになりやすく、信頼関係が築きやすい。出産スタイルや入院室の環境・サービスなどに特徴を持たせている施設が多い。

注意点
施設によって医師や助産師の数、医療技術、設備に大きな差がある。助産院は医師がいない施設で、医学的処置はできないので、正常分娩のみ可能。診療所でも帝王切開できない施設もある。対応できない場合は、第2次、第3次医療施設に搬送されるので、連携体制をチェックしておきたい。

中リスク妊娠・2次医療施設・総合病院・専門病院

特徴
公立・民間の総合病院や産婦人科専門の個人病院など。地域にあるので近くて安心。だいたいの医学的対応が可能だが、胎児や赤ちゃんにリスクの大きな問題がある場合や緊急の場合には第3次医療施設に搬送になる。

注意点
診察の受付時間が短いので、働くママにはスケジュール管理が大変かも。一般的に待ち時間が長い傾向がある。健診時と出産時で担当医師が異なることが多い。

高リスク妊娠・3次医療施設・総合周産期母子医療センター・地域周産期母子医療センター

特徴
MFICU(母体と胎児の集中治療室)や、NICU(新生児集中治療室)を備え、母体や胎児、赤ちゃんのトラブルに対応。医学的リスクの高い出産でも安心感が。切迫早産などで転院してくる人も少なくない。

注意点
リスクの高い患者だけを扱い、一般の出産ができない施設も。帝王切開や赤ちゃんの治療が必要な人が多い。主治医を特定できないところもある。大学病院では研修医が、健診や出産に立ち会うことも。

赤ちゃんに何かあった時の「産科医療補償制度」を知ろう

出産時に赤ちゃんに発症した重度脳性麻痺に対しての補償制度。補償対象の赤ちゃんには、一時金600万円、分割金が20年にわたり総額2400万円、計3000万円の保険金が支払われます。そのための保険料が出産1人につき3万円かかりますが、その分、出産育児一時金が3万円上乗せされて支払われる  (42万円)仕組みとなっています。制度が導入されていない産院の場合、一時金の支払いも39万円となります。

近所の産院と大病院が連携「産科オープンシステム」って何?

地域の産科施設が提携し、妊婦健診は産院(診療所)で、分娩は大学病院や周産期センターで行うもの。健診はかかりつけの診療所で受け、分娩は施設が充実した大病院を利用することで、万一の場合も各診療科のケアを受けられる仕組みです。妊娠中に妊娠高血圧症候群、糖尿病などを発症したら、大病院での受診も可能。混雑で待つことも減ります。かかっている産院で実施しているか窓口などで聞いてみましょう。