妊娠初期検査には、2つの種類があります。1つめは、妊娠判明、妊娠確定のための検査、もう一つは、妊娠の確定後の初期に行う妊婦健診です。
妊娠検査薬で陽性がでた場合などに、まず産婦人科を受診すると『正常妊娠』であるかどうかの検査をされます。まず、尿検査によるhCG陽性の確認(検査薬で陽性だったと申告した場合、省略されるケースもあります)、経膣プローブという膣内に挿入するスティックタイプの超音波機器を使用して胎のう位置の確認などが行われます。子宮内に胎のうの確認ができず、まだ妊娠週数が6週未満の場合、1週間後に再受診となるケースもあります。
胎のうが確認でき、かつ、胎のう内の胎芽や胎児心拍が確認できると妊娠確定となります。
妊娠確定となったら、早めに母子手帳の手続きをし、母子手帳についてくる妊婦健診の助成票を入手しましょう。
初期の妊婦健診では、母体の健康状態の把握、ハイリスク妊娠であるか否かを確認する目的で、年齢、身長・体重の計測、血圧測定、尿検査、妊娠や出産歴などを聞かれる問診、子宮や膣、卵巣などの状態を観察する内診、血液検査、子宮頸部細胞診(子宮頸がんの検査)を行います。妊娠にまつわる検査は病気ではないため、健康保険がつかえません。助成票がないと、負担額が大きくなるので、多めに現金を持っていきましょう。